4.3.2 各種出力の内容
各種出力の内容は次のとおりです.
stdout.log
- NuoriumはSIMPLEのビルドメッセージおよびNumerical Optimizerの実行に伴う標準出力を
stdout.log
に表示します(図4.5).なおビルドおよび実行を行う度に,表示領域をクリアして最新のログに更新します.stdout.log
に表示するメッセージのうち,行番号を記載したメッセージには,Nuoriumがエディタ内の該当行へのリンクとアノテーションを自動で追加します.マウスカーソルを合わせてクリックすることで,該当行にカーソルをジャンプさせることができます.
メッセージには次のレベルがあり,識別しやすいようにそれぞれ色分けをします.- エラー(赤)
- 警告(黄)
- 情報(灰)
solfile.log
- Numerical Optimizerが出力するsolfileを表示します(図4.6).
summary.log
- 求解に要したモデル中の目的関数,変数,パラメータなどを俯瞰することができます(図4.7).
値の列では求解結果の一部情報を確認できます.添字付けされている場合は“[添字]値”という形式で表示されます.例えば集合の要素
を添字としてもつ変数
があったとします.
Set S = "1 2 3"; Element i(set=S); Variable x(index=i);
そしてこのときのx[1]
,x[2]
,x[3]
についての求解結果が,それぞれ100,200,300であったとすれば,値の列には次のように表示されます.[1] 100 [2] 200 [3] 300
サイズの列は求解で必要とした数を確認できます.これにより問題の規模を捉えることができます.添字付けされている場合は“総数(各添字の総数)”という形式で表示されます.例えば集合の要素
と,集合
の要素
を添字としてもつ変数
があったとします.
Set I = "1 .. 10"; Element i(set=I); Set J = "1 .. 5"; Element j(set=J); Variable x(index=(i,j));
このとき変数は全部で
で
変数あるので,サイズの列には次のように表示されます.
50(10,5)
message.log
- Nuoriumは画面右上に一時的に表示されるメッセージの履歴を
message.log
に表示します(図4.8).
1列目にはメッセージの内容に応じた次の4つのカテゴリを表示します.- エラー(赤)
- 警告(黄)
- 情報(灰)
- 成功(緑)
3列目にはメッセージのタイムスタンプを表示します.
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