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S-Quattro ユーザー事例

早稲田大学 大成 尚教授 S-Quattro実習で、社会で活きるシミュレーション手法を体験

大成 尚教授/早稲田大学 創造理工学部様
URL:http://www.waseda.jp/top/

自然科学と社会文化領域を融合させた独自の教育で注目されている早稲田大学 創造 理工学部。そうした中、同学部経営システム工学科の大成 尚教授は企業出身の経験を 活かし、社会のニーズを視野に入れた実践的な研究や学習を展開し、優秀な学生を社 会に送り出している。その大成教授がシミュレーションを基礎から学ぶツールとして S4 Simulation System(以下、S-Quattro )を導入し、それを利用した実習を行った。


実践的な実習体験のために、S-Quattroを取り入れた

研究室では、どのようなことを行っているのですか。

大成   モノを作ったり、サービスを提供したりする際、どのようにすれば生産性や信頼性を高めら れるかを研究しています。私たちはそれを「オペレーションズエンジニアリング」と呼んでい ます。主な研究分野として製造や医療サービスにおける業務プロセス、個別受注生産など のカスタムメイドシステム、サプライチェーンマネジメントのような生産・流通の協業ビジネ スを対象としています。その中で、製造ラインや生産管理の方法を研究する際などに、シミュ レーションの手法を応用しています。

研究と、さらに実習も目的として、S-Quattroを導入されたそうですね。

大成   シミュレーションの基礎を身につけさせるために、学部生にとって実習は重要だと考えてい ます。社会に出て仕事をするときには、自分のアイデアを周囲の人にプレゼンテーションし て説得しなければなりません。説得力を高めるのはデータです。そのデータを得るにはシ ミュレーションなどの手法がとても効果的です。今のうちからツールも使いながら実践的 な力を養っておくことは、学生たちにとって貴重な財産になると思っています。そのツールと して、今回、S-Quattroを導入しました。

「大学教育向けライセンス」で100人を超える学生が体験

導入にあたってはライセンス制度を利用されたそうですね。

大成   S-Quattro導入の大きな理由のひとつが「大学教育向けライセンス」です。授業を受ける学 生が半年間限定でインストール・利用できます。これを利用して今年度(2014年度)、114人 の学生がS-Quattroによるシミュレーションの実習を受けました。また、研究室での研究用 にも導入しましたが、それにはアカデミック版を利用しました。これにより、当学科の研究・ 学習の環境が一段と拡充されました。


このライセンス制度によって実現したことは。

大成   学生一人ひとりに、実際にS-Quattroを使って体験できる 環境ができたことですね。シミュレーションがどんなもの か、学生本人が使ってみないと分かりません。PCを何人か で共有して行うグループ実習などでは得られない、密度の 濃い体験ができます。さらに興味がわけば、認証期間内な ら学生個人で自由に使うことができます。ここまでできて はじめて実践的と言えるのではないでしょうか。


初めてのS-Quattro実習も、充実サポートで問題なく終了

シミュレーション実習は、どのように行われたのですか。

大成   経営システム工学専門実習の授業を履修している3年生 を対象に、1週間おきに3回行いました。生産シミュレー ションを例に、初歩的な理解から、S-Quattroによるモデ リングの組み立て、実行結果の見方などを段階的に実習 していきます。その際、サービス窓口に並ばせる行列の種 類、生産ラインの流し方といったシミュレーションのモデ ルをこちらで用意し、それを例題として実習を進めました。 実習の準備や進行に関しては、助手の中山、院生の岩本ら にも手伝ってもらいました。

早稲田大学 中山様 岩本様

今回の実習のご感想をお聞かせいただけますか。

中山   私は、シミュレーションモデルの例題を作成しました。 S-Quattroを使うのは初めてでしたので最初は戸惑い ましたが、思ったより使いやすかったですね。テストで動 作が思わしくなかったり、パラメーターの設定に戸惑った りしても、数理システムに問い合わせるとすぐに答えが返っ てくる。手厚いサポートは、非常に助かりました。おかげで、 初めての実習も無事に終わらせることができました。


早稲田大学 中山様 岩本様

岩本   実習を受けた学生たちも、特に問題なくこのツールを使え ていました。工場や製品の流れなど必要なパーツがアイコ ン化されており、ビジュアルに分かりやすくシミュレーショ ンモデルを組める。1つの画面でモデル編集ができるので、 シミュレーションの流れをよく理解できたようです。 また、研究する立場からは、シミュレーション結果の活用 が手軽に行える点も良いと思いました。グラフ化して近似線を引き傾 向を導き出す、といったこともクリック操作で簡単にできます。これ までExcelなどを使って行っていた作業が必要なくなります。

実践的な体験が、学生の未来を拓く力になっていく

今後の抱負をお聞かせいただけますか。

大成   実践的な実習が我々の専攻科の大きな特徴でもあり、就職先の企業から高い評価を得ています。今回、 S-Quattro導入により、さらに充実した実習の体勢が整いました。また、実習を受けた学生たちからのフィードバッ クも上がってきています。これらを参考に実習の内容をさらにブラッシュアップしていきたいと考えています。 大学時代にこうした経験を積んでもらうことで、実社会で自分の夢や目標を実現できる社会人になってほしいと願っています。

生産シミュレーション実習の大まかな流れ