S-PLUS for Windows 初歩の初歩 Chapter14

14.データの保存とS-PLUSの終了


S-PLUSを終了するときですが、少し他のアプリケーションと違うところがあります。

まずデータの保存ですが、データウィンドウ上でデータを作成・編集しても、そこで保存することができません。S-PLUSを終了させるときに、一括で保存するのが一番わかりやすい保存方法だと思います。以下、今までまったく保存をしていなかったという前提で、順を追って説明します。

まず、S-PLUSのを終了させようとすると、図14-1のように「Object Browserへの変更を保存しますか?」というダイアログが出ます。

(図14-1 Object Browserへの変更を保存しますか?)

このメッセージは、オブジェクト・ブラウザに変更を加えている場合に出ます。今回は、最初にサンプルデータのブラウズページを追加しているので、このメッセージが出ます。既に[ファイル]メニューの[保存]を使うなどして保存してある場合はメッセージは出ません。

今回の場合[はい]をクリックして保存を選択すると、次に立ち上げても今回と同じように、オブジェクト・ブラウザが2ページの状態になります。

次が、データの保存になります。データオブジェクトなどの、オブジェクトそのものに変更を加えていた場合、図14-2のオブジェクト変更の保存ダイアログが出てきます。

(図14-2 オブジェクト変更の保存

今回は新しい変数(Weight.kg)を加えているので、fuel.frameに対する保存をするかどうかが問われています。反転している項目は、保存の対象と見なされます。[OK]ボタンをクリックすると、反転している項目が保存されます。図14-2は項目が一つしかありませんが、複数の項目がある場合はリスト形式で一覧できるようになります。

今回オブジェクト・ブラウザの変更も、オブジェクトの変更もどちらも行ったとします。その場合次にS-PLUSを立ち上げると、前回使ったfuel.frameのデータオブジェクトは、サンプルデータのブラウズページではなく、一枚目のブラウズページに移動しています。

(図14-3 ブラウズページが一枚目(ウィンドウ左下のページタブに注目))

そして、サンプルデータのブラウズページにfuel.frameが表示されません。

(図14-4 fuel.frameがなくなったサンプルデータ (5章の図5-3と比べてみてください))

オブジェクト・ブラウザのページは、通常一枚目をユーザー用の環境として割り当てています。前回使ったデータも、ユーザー用のページに移動します。

なお、一枚目のページにあるfuel.flameの名前を変更すれば、サンプルデータのブラウズページのfuel.frameの表示は復活します。図14-3でfuel.frameの名前部分を右クリックすると、下記のようなメニューが出てきます。

(図14-5 右クリックをした状態 Propertiesは下から三番目)

メニューからPropertiesをクリックすると、下記のダイアログが開きます。

(図14-6 Data Frame Prperties Nameは左上)

ここのName: を、fuel.frameからfuel.newという名前にでも変更してみましょう。そうすると、一枚目のオブジェクトページにあったデータフレームの名前が変わります。

(図14-7 ちょっと見にくいですがfuel.newに変わりました)

一方、サンプルデータのオブジェクトページにfuel.frameが復活しています。これは、データオブジェクトがオブジェクト名のついた独立したファイルとして存在しているのではなく、あくまで一つのオブジェクトとしてオブジェクトブラウザが一括管理しているからです。

(図14-8 サンプルの方にはfuel.frameが復活)

慣れるまでは分かりにくいかも知れませんが、S-PLUSのオブジェクト管理はこのようになっています。新規にデータオブジェクトを作成した場合、デフォルトではnew.dataという名前のデータオブジェクトになりますが、図14-5〜14-6のプロセスを繰り返すことで任意の名前のデータオブジェクトとして保存できます。

同じ説明を何度も繰り返しますが、データオブジェクトは独立した一つのファイルとして存在しません。オブジェクト・ブラウザで見えている名前のデータオブジェクトのファイルが実在しているわけではないのです。データオブジェクトは、あくまでオブジェクトブラウザを通してのみ利用できるものです。データオブジェクトの編集・削除は必ずオブジェクト・ブラウザから行います。

このS-PLUSの約束に違和感を感じなくなったとき、きっとS-PLUSを使いこなしていることでしょう。

以上、S-PLUSの簡単な使い方を説明してみました。S-PLUSにはもっといろいろな機能がありますが、ここで扱ったのはとりあえずの基本の基本です。マニュアルなどを参考にして、もっといろいろな機能を試してみてください。そしてS-PLUSをより深く知り、統計解析に役立ててください。

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