S-PLUS mini course の11回目をお届けします。
この mini course のタイトルですが、OS や機種に依存しないということで、半角英文字のみを使っています。そのため、いつもの英文メールと一緒に捨ててしまった、というかたもいらっしゃるようです。
この2つをキーにぜひぜひ、お見逃しなく!
さて、前回、前々回でグラフの重ねがきを行いました。そのとき、範囲を関数 plot の中で、xlim, ylim という引数で制御しました。そして、これら引数が、どうして plot のヘルプにのっていないか、について次回お話しますと予告いたしました。
*********** 今回の関数 *****************
par
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関数 plot のヘルプを見ると、引数の名前はひとつも載っていませんね。例えば、mean という関数のヘルプならば、
mean(x, trim = 0, na.rm = F)
となっているのに。でも、前回ご紹介したように、plot の中に、xlim だとか、col だとかいう名前の引数を与えて実行することができました。
この秘密は関数 plot の引数 ... (ピリオド3つ)にあります。ここでは、詳しいことを説明しませんが、... という引数は特殊な引数で何を、いくつ与えてもかまいません。ただし、必ず「名前=値」の形で 指定しなければなりません(後の機会に詳しくご説明しましょう)。
これではまだ、引数を知りたいときどこをみればよいかの答えに なっていませんね。
グラフィックパラメータを変更するための関数は、par(パラメータの略)という関数です。help(par)などでヘルプファイルを見ると、確かに xlim, ylim, col といった名前が並んでいます。ここで説明される引数を、plot あるいは abline などの関数の内部で指定することができます。
じゃ、par に載っている引数は plot などの中で指定できるんだったら、par という関数の存在意義は何?というお話を次回にしましょう。
次回は都合により、ちょっと早めて、7/25(金)にお送りします。
ぜひお見逃しなく!!