S-PLUS mini course の18回目をお届けします。
まず最初に以前にも弊社からお知らせをしています通り、S-PLUS ユーザーカンファレンスを開催いたします。
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日時:11/28 10:00-17:00
場所:虎ノ門パストラル
詳細は
http://www.msi.co.jp/splus/events/2003/uconf03.html
をご覧ください。
プログラムもご参照いただけるようになりました。
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参加費無料(懇親会ともども)ですので、ぜひぜひいらしてください。
前回は Trellis グラフでどのように、グラフ・パラメータを変更するかについてご説明しましたが、今回は
について、説明するお約束でした。まずは背景色についてですが(Windows 版のユーザーの方のみです。UNIX 版をお使いの方は***から***を読み飛ばしてください)、
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1. の場合、「グラフを何色で書くか」という情報はカラー・スキームという形で持っていますが、このカラースキームは、グラフィック・デバイスに1つ固定されます。
カラースキームにはいくつか種類があり、それぞれ色(背景色、点や線の色など)が異なります。
そして、カラースキームは「どの関数から呼び出されたか」によって決まります。通常
が使われます。
カラースキームはメニューバー「オプション/カラースキーム」で確認、変更することができます。ここを見ていただきたいのですが、Trellis の背景色がグレイになっていませんでしょうか?S-PLUS を起動して始めて使ったグラフ関数が
Trellis グラフだった場合、カラースキームとして Trellis が用いられます。
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さて、もうひとつ、par(mfrow=)でグラフが複数グラフにならない件ですが、Trellis のグラフ作図には特殊な関数 print.trellis が用いられます。
tr1 <- xyplot(...)
tr2 <- dotplot(...)
# Trellis グラフを作成するが、作図はしないで保存する
print.trellis(tr1, split = c(1,1,1,2), more = T)
print.trellis(tr2, split = c(1,2,1,2), more = F)
とすることによって、複数のグラフを上下に並べることができます。
あるいは
print.trellis(tr1, split = c(1,1,2,1), more = T)
で縦に並べることができます(more=T とすると、次にまたグラフが書かれるものだと思って待っています)。
次回は「グラフを自動的にファイルに保存したい」についてご説明します。お楽しみに!