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(S-PLUS) S-PLUS mini course 第8回


S-PLUS mini course の8回目をお届けします。

前回までは、データ・フレームとデータ・フレームで便利に使われる関数の話でしたが、今回からグラフについて、連載したいと思います。S-PLUS にはいろいろなグラフ関数がありますが、これらはまず、2つに大別されます。

  1. GUI によるグラフ(オブジェクト・グラフ)
  2. 関数によるグラフ

1. は S-PLUS for Windows 上だけで利用できるグラフです。どうして「オブジェクト・グラフ」と呼ばれるかというと、このグラフは 点、タイトル、軸、軸ラベル、といったグラフの要素1つ1つが、個別に編集可能な「オブジェクト」になっているからです。(それに対して、関数によるグラフはすでに出来上がったグラフのタイトル、線の色、太さ・・・といったものを個別に変更することができません)

これら、オブジェクト・グラフはメニューバーやツールバーのボタン から作られます(気軽にグラフ作成ができますから、愛用されているかたも多いと思います)。編集(フォントや色や大きさを変えたい)はその場所をクリック、右ボタンなどで、可能です。これらはツールバーにある「履歴ログ」ボタンをクリックすると、実際には関数で記述されていることがわかります(guiPlot という名前で始まって います)。

それに対して、2. はコマンドだけで作成されるグラフで、こちらは実行される S-PLUS のプラットフォームによらず、同じコマンドでほぼ同じグラフを作成することができます。今回の連載はこちらを重点にお話 していきたいと思います。

さて、ではこの関数によるグラフも大きく2つに分けることができます。

  1. plot などによるグラフ
  2. Trellis グラフ

1. の代表は昔からある plot, hist といった関数です
2. の代表が xyplot, histogram などです
今回の連載ではまず、1. から取り上げ、次に 2. を取り上げ、続いてグラフのカスタマイズなどについて、お知らせしていきたいと思っています。

では、ちょっとイントロだけ・・・ 1. の「plot などによるグラフ」も実はさらに2つに分けることができます。(シツコイですね)どんな2つに分けられるか、2週間いろいろと考えてみてください!! では、次回をお楽しみに。

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