Chap3 インポートの方法

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3.1 インポートとは?3.2 データのインポート3.3 インポートしたデータを開く3.4 インポートしたデータ内容を変更する

3.1 インポートとは?

S-PLUSを用いて分析する場合,データを取り込む必要がある.この作業のことを“データをインポートする”という.インポートする事で,Excel形式などで保存されたファイルをS-PLUSで自由に使う ことが出来る.

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3.2 データのインポート

3.2.1 Excelファイルのインポート

今回例としてデスクトップに保存されたと“百貨店データ”いうExcel形式の ファイルをインポートする.

データが欲しい方は 「こちら(hyakkaten.csv)」からどうぞ)

図3.1 百貨店のデータ

以下の手順を踏んで,データをインポートしていく.まず,S-PLUSを起動させる.次に,メニューバーから[メニュー]→[インポート]→[ファイルから読み込み]の 順番で選択する.

図3.2 Import From File ウィンドウを開く

上の手順を踏むと,Import From Fileと書かれたウィンドウが開かれる. Data Specs欄のBrowseボタンをクリックし,インポートしたいデータを選択します.

図3.3 インポートするデータの選択

Browseボタンをクリックすると,Select file to importと書かれた ウィンドウが開かれるので,インポートしたいデータの保存されてる場所を 選択し,[OK]ボタンを押します.

図3.4 Select file to importのウィンドウ

インポートしたいデータが選択されているのを確認したうえで, [Apply]ボタンを押します.こうして,インポートが完了します.

図3.5 インポートされた百貨店データ

インポートしたデータの中に見慣れない文字が出てきた場合

インポートしたデータを見てみると,NAという文字が出てくる事があります. この文字は,欠損値がある事を示しています.欠損値がある場合,うまく分析が出来ない場合があるのでデータの中に欠損がないようにしましょう.

図3.6 欠損値が存在するデータ

もし,元データに不備がある事が確認されたら,インポートしたいデータに手を加えたり, 変更する必要があります. そういったデータの変更については3.4に詳しく説明しているので,そちらを参照してください. (データの変更については3.4参照)

エラーメッセージが表示された場合

インポートした時に,次の図に示すようなエラーメッセージが出ることがあります.

図3.7 エラーメッセージ

S-PLUSでは,一度インポートしたデータは永久に保存されます. 従って,すでにS-PLUS内にあるデータをもう一度インポートすると,エラーメッセージが表示されます.上書きしていいのなら,[OK]ボタンをクリックし, 上書きしてはいけないのであれば,[Cancel]ボタンをクリックします.

Options欄で細かい設定をする

また,Options欄で細かい設定を行うことが出来ます.例えば,インポートした後の百貨店のデータにおいて,一番左の列は数値データでは ないので,この列のデータはインポートしないようにしましょう.つまり,インポートするのは元データの2列目からという場合です. まず,Options欄のStart Colの値を2にします.そうした上で,[Apply]ボタンをクリックすると,元データの最初から 最後までの行と2列目から最後までの列のデータがインポートされます.

図3.8 Optionの設定

なお,

を表します. Options欄で設定することによって,元データの欲しい部分だけをインポートする事も可能です.

また,Additionalの欄でデータの型の設定も出来ます.

様々な形式で保存されたファイルのインポート

ここでは,Excel形式とは違う形式で保存されたファイルのインポートの 仕方について説明していきます.しかし,インポートの仕方は3.2.1で示した手順と全く同じです.ただ,ひとつだけ違うのは“拡張子を指定する”という作業だけです.まず,Import From Fileと書かれたウィンドウを開き,インポートするファイルを選択します. (その作業は3.2.1で述べた通りなのでここでは省略します)次に,拡張子を指定します.File Formatの欄でインポートするデータの形式を選択して,[Apply]ボタンをクリックします. 拡張子を指定するだけで,様々な形式で保存されたファイルをインポートすることが可能です.

図3.9 拡張子の設定

様々な拡張子の種類

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3.3 インポートしたデータの確認・開く

まず,先ほどインポートしたデータが保存されているかを確認します.インポートしたファイルが正しく保存されていれば,Object Exploler内に 表示されます.

図3.10 Object Explorer内での表示

インポートしたファイルが正しく保存されていれば,Object Exploler内に 表示されます. なお,Object Explolerのウィンドウが表示されてない場合は,ツールバーの [オブジェクト イクスプローラー]ボタンをクリックし、表示させる。 (下図参照)

図3.11 Object Explorerの表示方法

インポートしたデータを開くには,Object Exploler内のファイル名を ダブルクリックすれば,開くことが出来ます.

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3.4 インポートしたデータ内容を変更する

一度インポートしたデータの内容を変更するには次の二通りの方法がある.

変更された事項はそのまま保存されるので,特に問題はない

元のExcelファイルを変更させて上書き保存をしても, インポートしたs-plus内のデータには上書き保存されない.従って,もう一度データを再インポートする必要がある.つまり,最初にインポートしたファイルを消して,変更を加えたファイルを 新しくインポートする必要があるという事である.ここで,一度インポートしたファイルを消去する手順を示す.まず,Object Exploler内の消したいファイルを選択し,右クリックします. その状態でdeleteをクリックすると,インポートしたデータが消去され, Object Exploler内からファイルが消去されます.

図3.12 インポートしたデータの消去
あとは,上で示した手順に従って変更を加えたファイルを インポートすればよい.
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