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データによるプログラミング

データによるプログラミング (Programing with Data)

ベル研究所による1998年版S言語 Version 4のバイブルとなる本です。S-PLUS Version 6を言語レベルで利用するには必須の教科書となります。(S言語 Version 4は、1998年の ACMのAward を受賞しています。)

全国の書店のほか、NTTデータ数理システムから購入することができます(送料無料)。 なお、S-PLUS for UNIX V6およびS-PLUS for Windows V6(フルセット)では製品に含まれています。

序文より

Sは、データを含んでいるあらゆる計算のためのプログラミング言語であり、環境である。その目標は、単純で

アイデアを、速やかに、正確にソフトウエア化すること

という標語で示される。Sは、データを含んでいればどんな応用事例でも扱うことが可能で、アイデアのいくつかの中にそのデータの構造や意味を含んでいる場合、それは特にSに適したものとなる。

Sを使う際には、Sにタスクを与え、データを眺め、そして自分の行いたいことを記述したオブジェクトを作る、というように対話的に作業する。データを眺めるためには、素早い対話形式やグラフによる「プログラミングを行わないスタイル」が利用できるが、実際、Sでは、これが可能となっている。この利用方法をとることによって、自分の行っていることをもっとカスタマイズしたいという要求が生じ、ユーザはいつの間にかSによるプログラミングの世界へ引き込まれるのである。

本書は、このようなときのガイドとなるものである。すなわち、最初は簡単なステップから始め、徐々により高い意欲的なステージへ高めていくように構成された、Sを用いたプログラミングについてのガイドである。これによって、読者の書いたプログラムが自分だけでなく他人にも有益となっていく。(後略)

目次

序文  
第1章 ハイライト 1.1 Sによる計算
1.2 Sの起動
1.3 S関数の使い方
1.4 データ、オブジェクト、データベース
1.5 S関数の書き方
1.6 クラスとメソッドの定義
1.7 クラスとメソッド:拡張された事例
第2章 概念 2.1 SとS以外の言語
2.2 Sとのコミュニケーション
2.3 データ:オブジェクト
2.4 言語
2.5 データベースとチャプタ
2.6 関数
2.7 メソッド
2.8 オブジェクトのクラス
2.9 インターフェース
第3章 クイックリファレンス 3.1 Sセッション
3.2 S言語
3.3 Sと計算
3.4 データベース
3.5 プログラミング
3.6 クラスとメソッド
3.7 ドキュメント
3.8 コネクション、読み出しと書き込み、イベント
3.9 インターフェース
第4章 Sにおける計算 4.1 Sセッション
4.2 言語
4.3 数値計算
4.4 テストとマッチング
4.5 データの抽出と置換
4.6 グラフィックス
4.7 モデルと高度な数値計算法
4.8 大規模計算における効率
4.9 Sの評価モデル
第5章 オブジェクト、データベース、チャプタ 5.1 オブジェクトの重要なクラス
5.2 データベース
5.3 データベースの結合と切り離し
5.4 チャプタ
5.5 ダンプとリストア:Sオブジェクトの移動
第6章 関数の生成 6.1 Sの関数と式
6.2 Sソフトウエアの編成方法
6.3 デバッグとエラー処理
6.4 ユーザインターフェースのプログラミング
第7章 クラスの作成 7.1 クラスの生成
7.2 クラス間の関係
7.3 クラスからのオブジェクトの生成
7.4 クラスの更新:バージョン管理
7.5 新しいベクトルクラス
7.6 クラスのメタデータ
第8章 メソッドの生成 8.1 基本テクニック
8.2 いくつかの重要な関数に対するメソッドの設計
8.3 総称関数
第9章 ドキュメントとドキュメントオブジェクト 9.1 オンラインドキュメントの閲覧
9.2 自己ドキュメント
9.3 ドキュメントの編集
9.4 クラスのドキュメント作成
9.5 ドキュメントオブジェクト
第10章 コネクション:データの読み書き 10.1 コネクションによる読み書き
10.2 コネクションクラス
10.3 コネクションのオープンとクローズ
10.4 標準入出力コネクション
10.5 コネクションの操作
10.6 コネクションとイベント
第11章 CとFortranとのインターフェース 11.1 Sチャプタ
11.2 SからCやFortranへのインターフェース関数
11.3 引数のクラスのマッチング:複製の制御
11.4 CにおけるNAの取り扱い
11.5 Cにおけるバイナリ(raw)データ
付録A Sオブジェクトを使ったCプログラミング  
付録B 旧バージョンとの互換性  
付記、索引