2012年度 S-PLUS学生研究奨励賞結果発表

2012年度のS-PLUS学生研究奨励賞は、以下の通りの結果となりました。
※同一賞内の掲載はエントリ順です。

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最優秀賞（賞金10万円）

「スパース多変量重回帰分析の新たな方法の開発」

山下直人様（東京工業大学社会理工学研究科）

発表内容 S言語プログラム

（授賞者より）

大変名誉ある賞に選出して頂き、誠にありがとうございます。
今回の研究では、データを分析する方法を新たに開発し、その結果を報告いたしましたがその中で、SPLUSの、行列演算への高い親和性がとても役に立ちました。私のような「行列使い」にとって、SPLUSは今後の研究において、必須のツールであると感じます。
今後は、今回賜りました賞を励みに、論文の執筆・投稿などに邁進してゆきたいと考えております。
また、この場を借りて、指導教官の先生、および、厳選なる審査をして頂いた数理システムの皆様に深く御礼申し上げます。

優秀賞（賞金5万円） 2件

「購買行動トランザクションデータによる顧客クラスタリングとその活用」

原野朱加様（静岡大学大学院情報学研究科）

発表内容 S言語プログラム

（授賞者より）

この度は、S-PLUS学生奨励賞優秀賞という光栄な賞に選出していただき、誠に有難うございます。
本研究はドラッグストアの化粧品売り場での購買者の行動を記録したデータから、トランザクション型データを簡単なアルゴリズムで処理し、S-PLUSに元から実装されている分析方法を使うだけで購買者を捉えることができました。決して難しい数式や理論を自ら入力することなく、簡単に結果を導くことができたのもS-PLUSがあったからこそ実現できました。
そして、本研究を行うにあたって協力して頂きました、関係各部の方々に深く御礼申し上げます。

「消費者向けECサイトにおける顧客の行動予測モデルに関する研究」

佐藤翔太様（東京理科大学工学研究科）

発表内容 S言語プログラム

（授賞者より）

この度は、S-PLUS学生研究奨励賞優秀賞という光栄な賞に選出して頂き、誠にありがとうございます。
私の研究は、ECサイト上の顧客の購買と来店を表現するモデルに関する研究です。モデル内でパラメータを推定するために、最大化問題を繰り返し解く必要があり、短時間で解が得られるS+NUOPTが非常に役立ちました。また、S-PLUSやS+NUOPTを用いることで、モデルを容易に実装することができ、スムーズに研究を進めることができました。
最後に、論文を評価してくださった関係各部の方々、そして日頃からご指導いただいている方々に心よりお礼申し上げます。

佳作（賞金1万円） 5件

「数量化理論第Ⅱ類とアソシエーションルール解析による自動車バナーデザインの分析」

大木基至様（大阪大学大学院基礎工学研究科）

発表内容

（授賞者より）

この度は、S-PLUS学生研究奨励賞佳作賞に選出して頂き、誠に有難うございます。
今回の研究を行うにあたり、S-PLUSのS言語を用いることによって、シミュレーションの計算を容易に作成することができました。
今回の受賞を心の糧とさせて頂き、今後も分析スキルの向上に努めていきたいと思います。
最後に、本研究を審査して頂きました関各部の方々に深く御礼申し上げます。

「骨髄移植データに関するイベントヒストリー解析」

中井崇人様（大阪電気通信大学大学院工学研究科）

発表内容

（授賞者より）

この度はS-PLUS学生研究奨励佳作という光栄な賞を頂き，誠に有り難うございます。
本研究では骨髄移植の時間経過で変化するデータを分析するために、S-PLUSはとても役立ちました。また扱いやすい操作性やグラフ等の表示のグラフィカルな分など、スムーズな分析に少なくない影響がありました。
最後に、評価して頂いた方々、御指導頂いた方々に深く御礼申し上げます。

「GeoSOMによるセグメンテーションを用いた不動産データのヘドニック分析」

黒田翔様（筑波大学理工学群社会工学類）

発表内容

（授賞者より）

この度はS-PLUS学生研究奨励賞において、私の研究には過分な佳作を頂き、誠にありがとうございます。
多くのS-PLUSユーザは、多変量解析や時系列分析などの統計処理機能を利用されていると思いますが、本研究では、柔軟で高水準なプロラミング言語としてS-PLUSを使用しました。
今回の受賞を励みとして、今後も研究に専念する所存です。
最後に、審査を担当してくださった株式会社数理システムの担当者各位、並びに研究をご指導頂いた皆様に、深く御礼申し上げます。

「VPIN(Volume-Synchronized Probability of Informed Trading)による市場の考察」

藤原佑太様、西村吉政様（法政大学大学院工学研究科）

発表内容

（授賞者より）

S-PLUS学生研究奨励賞佳作という大変光栄な賞を頂き、大変ありがたく存じます。
この研究において、何十億もの膨大なティックデータを計算するためにS-PLUSは欠かせませんでした。
今回の受賞を機に、分析能力を更に高め、研究に取り組んでいきたいと考えています。
改めまして、この度は大変ありがとうございました。

「原発を対象としたTwitter利用者の関心度移行の推定と検証」

植田雄介様（静岡大学大学院工学研究科）

発表内容

（授賞者より）

この度は、S-PLUS学生研究奨励賞佳作という光栄な賞に選出して頂き、誠に有り難うございます。
本研究は、Twitterにおけるツイート件数の推移を利用し人々の関心を推定するものです。S-PLUSにはツイート件数の推移にある傾向や背後関係を明瞭にするにあたって大変お世話になりました。
今後は課題の解消と共にS-PLUSをより使いこなせるよう精進していきます。
最後に、本研究を評価して頂いた関係各部の方々、親身に御指導くださいました方々に厚く御礼申し上げます。

審査に当たって

10年目を迎えた S-PLUS 学生研究奨励賞におきまして、今年度も多数のご応募をいただき、誠にありがとうございました。審査は、株式会社数理システムにて行なわれました。(審査委員会)

2012年度の S-PLUS 学生研究奨励賞についても、学生研究らしい多数の優秀な応募を頂くことができました。投稿いただきました論文は、いずれも甲乙付けがたいものでしたが、審査に当たりましては「読み手に分かりやすく納得を得やすい表現と論理展開」「単にソフトウエアの一般的な出力を利用するのみならず、その利用方法に創意工夫を加えて独自の視点を加える」という点にも比較的大きなポイントを与えて選考致しました。

2013年度も、是非奮ってご応募ください！