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事例紹介 マーケティング、POSデータ分析

株式会社 東京サーベイ・リサーチ 営業開発部 大山 達也 様

株式会社 東京サーベイ・リサーチ 様

Visual Mining StudioBig Data Module をご利用いただいている、 株式会社 東京サーベイ・リサーチ リサーチソリューション本部 営業開発部 大山 達也 様 にお話しをお伺いしました。

まずは、貴社のご業務を教えてください

企業のマーケティング活動における意思決定サポートとして、リサーチの企画・実施・分析を行っております。
メインとなるお客様は、広告業界、飲食業界などが多いです。

リサーチのテーマは、マーケティングプロセスの上流から下流まで幅広くカバーしています。

例:ブランド調査 (自社ポジション把握、ブランド KPI の見極めや定点観測等)、
商品力調査 (コンセプト、価格、試作品評価等)、プロモーション効果測定、CS 調査など

また、単にリサーチを実施するだけでなく、クライアント企業様のマーケティングプロセス全体を視野に入れながら、 個々の調査をどのように機能させて PDCA を回すか?を検討する等、プロセスの全体設計もお手伝いしております。

企業様からデータをお預かりし、分析・解析業務も行うケースも多くあります。

例:自社顧客理解のための POS・アクセスログ・会員データ等実績系データ分析
マーケティング活動計画/予算計画の策定のための売上シミュレーションや広告予算配分最適化
アクションターゲット ( web 広告配信ターゲット等) 選定のためのスコアリングロジック作成

その際、特に POS データを分析する場合はデータサイズが大きく、数ギガ〜数百ギガになることがほとんどです。 そのようなデータ分析の際に、VMSBDM を利用しています。

取り組まれている POS データ分析についてお教えください

例えば、商品の買われ方や客層を理解するためのドリルダウン集計、予測モデルを用いた売上の要因分解、商品購入パターンに基づく顧客の分類等を行っています。 用いる手法はクロス集計から回帰分析、アソシエーション分析、クラスタ分析 (k-means) 等様々です。

分析の方法は出来るだけシンプルにし、目的をはっきりさせることが重要だと考えています。 例えば、商品の買われ方をもとに顧客をクラスタリングしたいときはあらかじめどういう視点で顧客を捉えたいかをはっきりさせ、意思を込めて商品をカテゴライズする、等です。

VMS を用いることで、POS データのようなサイズの大きいデータでも目的に沿ったグルーピングがスムーズに出来ますし、 必要になった際はテクニカルな手法も簡単に用いることが出来るので、とても助かっています。


回答可能な範囲で利用されている予測手法をお教えください

回帰分析はよく使います。変数の影響力の強さを定量化したいだけの時は直線回帰で済ますことが多いですし、 広告の効果などを変数に取り入れるときは非線形的な関係性を想定する等、目的に応じて使い分けています。 広告効果の分析で使われていることが多い状態空間モデルを使うこともあります。

導入に当たって、VMS のどのような点をご評価いただきましたか?

データサイズが小さい場合には、基本的に統計解析用のプログラミング言語である R を使うのですが、やはり、それなりのサイズのデータになると R では太刀打ちできません。 数理システムのツールは、データの前処理とデータ分析が、専門的なプログラミングスキルなしにできることが魅力だと思いました。

Big Data Module のご利用の決め手は何でしたか?

処理速度が全然違います。また、Big Data Module を使えば、データが大きすぎて読めなかったことがありません。VMS と同時利用した方が良いと判断しました。

VMS をご導入されて、効果はありましたか?

はい。それまでは、SQL などを使って集計していたのですが、VMS を導入してからは、工数が 3分の1 から、多いときでは 7分の1 まで減らすことができました。

今後 POS データ以外で、VMS をご利用予定の分野はございますか?

WEB 会員の購買履歴データやアクセス履歴などは、サイズ大きいものが多いです。
今後そのような分析にも使っていけたらと考えています。

今後も Visual Mining Studio および Big Data Module をご活用いただけますと幸いでございます。

ありがとうございました。