3.3.5. 変数クラス Variable

変数は Variable というクラスで表現されます.具体的に x という変数を定義するには以下のように記述します.:

x = Variable()

複数の変数を一度に定義するには,index キーワードと添字クラス Element を用います. 以下の例では,3 個の変数 y[1], y[2], y[3] を一度に定義しています.:

i = Element(value=[1, 2, 3])
y = Variable(index=i)

変数の初期値は = で設定できます. 以下の例では y[1], y[2], y[3] に初期値 5 をまとめて設定しています.:

y[i] = 5

init キーワードを用いて宣言と同時に初期値を設定することもできます.:

y = Variable(index=i, init=5)

宣言時に個別に値を設定する場合は辞書を使います.以下の二表現は同様の意味を持ちます.:

y = Variable(index=i)
y[1] = 10
y[2] = 20
y[3] = 30
y = Variable(index=i, init={1: 10, 2: 20, 3: 30})

明示的な指定が無い場合,変数の初期値はアルゴリズムに応じて自動的に決定されます. アルゴリズムによっては初期値の設定を無視します.

複数の引数を持たせる場合,順序は任意です.以下の二表現は同様の意味を持ちます.:

y = Variable(index=i, init=5)
y = Variable(init=5, index=i)

lb キーワード引数,ub キーワード引数を用いて宣言時に変数の下限値,上限値を設定することもできます.:

z = Variable(index=i, lb=0, ub={1: 5, 2: 3, 3: 4})