1.1 空間統計とは


空間統計とは、空間(典型的にはR2,R3)中に生起するランダムな現象の統計解析の総称を指す。本来、すべての現象は空間と時間の中で生起・観測されるが、データの解釈上、空間、時間情報を考慮するかどうかで扱いが変わる。

(例)
ランダム現象 + 生起時間 → 時系列
ランダム現象 + 生起位置 → 空間統計

空間統計で扱われるモデルは以下の3つに大別される。

  1. 点パターン(point pattern)
  2. ランダム閉集合(random closed set)
  3. 空間回帰(spatial regression)

以下でこれらのモデルを個別に紹介し、それらの応用分野についてふれる。

次へ

ご意見、ご感想はNTTデータ数理システムS-PLUSグループ <splus-info@ml.msi.co.jp>