S-PLUS for Windows 初歩の初歩 Chapter10

10.グラフ


グラフは前章の線形回帰のように、統計解析のメニューから指定できるものもあります。しかし通常は、[グラフ]メニューから[2Dプロット・グラフ]か[3Dプロット・グラフ]を選択します。

(図10-1 [グラフ]メニュー一覧)

選択するとInsert Graphというダイアログが現われ、Graph TypeというリストとPlot Typeという二つのリストが表示されます。ダイアログの一番右側は、Plot Typeで選択したグラフの例です。

(図10-2 Insert Graphダイアログ)

Graph Typeリストでは、グラフの大分類を指定します。実は、ここでも2Dや3Dなどの指定ができます。つまり、図10-1の段階で[2Dプロット・グラフ]か[3Dプロット・グラフ]を選んでも、またここで選択し直すことができるのです。

Plot Typeリストは、グラフの細かな種類の設定です。そこで指定されたものが、右側のウィンドウに表示されます。

グラフメニュー(図10-1)で[2Dプロット・グラフ]を選択すると、図10-2のようにデフォルトでGraph Typeが[2D]、Plot Typeが[2D散布図]になっています。今回はこのまま[OK]ボタンをクリックしてみましょう。

(図10-3 Line/Scatter Plotダイアログ)

クリックすると、変数指定のダイアログが開きます。ここでは、Data to Plotというタブが開いていて、変数の指定をする状態になっています。変数の指定方法は、Data Columnsセクションの、x Column(s)とy Column (s)リストで変数を選択します。今回は、xをWeight、yをDisp.にしてみましょう。

(図10-4 x Column(s)とy Column (s)の指定)

これだけで[OK]ボタンをクリックすれば、散布図が表示されます。

(図10-5 2D散布図)

グラフの色などの設定を変更したい場合は、グラフ上の何れかの点をクリックすると緑色のが現れます。このをダブルクリックすると、図10-3のLine/Scatter Plotダイアログが出てくるので、そこのSymbolタブなどで変更します。変更は、グラフ作成前にすることもできます。

作成したグラフは、sgrという拡張子のファイル形式で保存されます。保存をする場合は、グラフウィンドウがアクティブの状態で[ファイル]メニューから[保存]を選びます。そうすると、下のようなダイアログが開きます。

(図10-6 Save Graph Sheetダイアログ)

グラフはオブジェクトではなく、独立したファイルになります。オブジェクト・ブラウザの管理対象外になるので注意してください。

一度保存したグラフは、[ファイル]メニューの[開く]で開くことができます。

(図10-7 グラフファイルを開くとき)

保存したグラフを開く場合に、[ファイルの種類]がデフォルトではObject Browser(*.sbf)になっていて保存したグラフファイルが表示されないことがあります。その場合図10-7のように[ファイルの種類]をGraph Sheets(*.sgr)に変更します。

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