初めてS-PLUSを立ち上げるとデータが空なので、説明のしようがありません。ここで、サンプルデータを開いてみましょう。ただし、他のアプリケーションと異なり、[ファイル]メニューの[開く]を使ってもサンプルデータを開くことはできません。
オブジェクト・ブラウザをアクティブ(選択状態)にすると、[挿入]メニューの中に[ブラウズ・ページ]という表示が出ます。
(図5-1 [挿入]メニューの中)
ブラウズ・オブジェクトがアクティブになっていないと、[ブラウズ・ページ]の表示ができないので、気をつけてください。
[ブラウズ・ページ]を選択すると、Browser Pageダイアログが開きます。
(図5-2 Browser Pageダイアログ)
オープンされたBrowser Pageダイアログは、Filteringタブがアクティブになっています。ここで、新たに見たいオブジェクト・ブラウザのあるフォルダ(厳密にはブラウザページがあるフォルダ)を追加します。追加方法は、Database FilterセクションのDatabaseリストから希望するフォルダを選択します。
S-PLUSのサンプルデータ(厳密にはブラウザページ)は、S-PLUSをインストールしたフォルダのSTAT\_DATASETフォルダにあります。似たような名前のフォルダが多いですが、Databaseリストの右側にある下矢印をマウスでクリックすると、リストが下がっていくので、ちょっと下のほうを探してください。
Databaseリストの下にはClassというリストがあります。ここは深く考えず、(All)を選びます。
これでOKボタンを押すと、オブジェクト・ブラウザの右側にいろいろなものが書いてある状態になります。
(図5-3 サンプルのデータオブジェクトが見えている状態のオブジェクト・ブラウザ)
メニューの通り、ページが挿入されました。オブジェクト・ブラウザの一番下を見ると、タブが2つあって2ページになっているのが分かります。今見えてない方のページは、さっきまで見ていた白紙の状態のオブジェクト・ブラウザ(図4-1)です。図5-3は、オブジェクト・ブラウザの左側のdata.frameをクリックした状態で、データの一覧が右側に現われています。6章以降は、この中のデータを使って説明します。
4章で説明しましたが、S-PLUSのデータ(オブジェクト)はオブジェクト・ブラウザからしか見ることができません。エクスプローラから、STAT\_DATASETフォルダの中を見ても、なんだかよく分からないファイルがあるだけです。もちろん、図5-3で見える名前のファイルが実在しているわけでもありません。
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