実験計画法

実験計画法#

  • 読み: じっけんけいかくほう

  • 英名:

実験計画法とは,何らかの実験対象及び,その実験対象に対する要因との関係を調べるための方法論である [1]. 理想的には,考えうる全ての要因の値を細かく設定し,それぞれのケースで十分なデータを集める事が望ましいが, 通常はそのような仮定は現実的ではない. このため,時間・コスト等の制約を考慮しながら,少ない実験回数で, なおかつ結果のばらつきができるだけ小さくなるように実験するポイントを選択する.

古典的には直交表に基づく方法などが知られているが,数学的には「最適計画」という名称で研究がなされている. 特に D 最適, A 最適といった指標に基づく最適計画は, 半正定値計画問題として定式化できる事が知られており,近年これらを実際に利用した結果 [2] が報告されている.

参考文献

[1]

山田秀. 実験計画法-方法編-開発・設計に役立つ統計解析シリーズ 第1巻 基盤的方法から応答曲面法、タグチメソッド、最適計画まで. 日科技連出版社, 2004.

[2]

Erik Wernholt and Johan Lofberg. Experiment design for identification of nonlinear gray-box models with application to industrial robots. In 2007 46th IEEE Conference on Decision and Control, 5110–5116. IEEE, 2007. URL: http://ieeexplore.ieee.org/document/4434059/, doi:10.1109/CDC.2007.4434059.