[(株)数理システム]

2010年度 S-PLUS学生研究奨励賞 結果発表


2010年度のS-PLUS学生研究奨励賞は、以下の通りの結果となりました。

最優秀賞(賞金10万円)

石田 佳之 様(東京理科大学 工学研究科)
「ジョイントセグメンテーションモデルを用いたエリアセグメンテーション」

(授賞者より)
この度は、最優秀賞という大変光栄な賞に選出して頂き、誠に有り難うございます。
私の研究では、潜在クラスモデルの1つであるジョイント・セグメンテーション・モデルをエリアの分類に適用しました。その際に用いられるモデルは、S言語を用いて実装しました。特にモデル内で用いられるEMアルゴリズムをS+NUOPTを用いることで、容易かつ高速に実行することができました。
本受賞を励みに今後もS-PLUSを活用し、研究に精進して参ります。最後になりましたが、論文を評価して頂いた関係各部の方々ならびに、日頃から貴重なご助言を頂いている諸先生方、友人に心より御礼申し上げます。

優秀賞(賞金5万円) 2件

坂井 拓郎 様(東京理科大学 工学研究科)
「アメリカンオプションを用いた国際分散投資の為替ヘッジモデル -多期間確率計画モデルへの最小二乗モンテカルロ法の適用-」

(授賞者より)
この度は、S-PLUS学生研究奨励賞優秀賞という光栄な賞に選出して頂き、誠に有り難うございます。
S-PLUS上でmoduleのnuoptやfinmetrixを用いることで、ヒストリカルデータから将来シナリオを生成し、オプション価格を評価し、それらをインプットデータとして、最適化を行い、ポートフォリオ、為替ヘッジ比率を決定する一連の流れを、スムーズにプログラミングができ、シミュレーションを実行することができました。
特に、最適化問題を記述しやすく、決定変数や制約式が数千に及ぶ大規模な線形計画問題を短時間で解けたnuoptが非常に役立ちました。
最後に、論文を評価して頂いた関係各部の方々、ソフトウェアに関する質問に丁寧に回答して頂いた数理システム様の方々、そして御指導頂いた方々に深く御礼申し上げます。

瀬谷 創 様(筑波大学 システム情報工学研究科)
「モデル平均化と空間へドニックアプローチを用いた公示地価の分析」

(授賞者より)
この度は、S-PLUS学生研究奨励賞優秀賞という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思っております。
今回の研究は、Weighted-average least squaresという比較的新しいモデル平均化手法を空間計量経済モデルに拡張するという試みですが、S-PLUSを用いることで、わずか十数行のコードでコンパクトに関数を記述し、シミュレーションを行うことができました。本受賞を励みに、今後も研究に邁進したいと思います。
最後に,このような機会を設けていただいた株式会社数理システム様と、日頃からご指導をいただいている先生方に、心よりお礼申し上げます。

特別賞(賞金3万円) 1件

片所 強 様(目白大学 心理学研究科)
「インターネット上における評価データの解析 -飲食店の評価データ解析事例と新たな図示法の提案- 」

(授賞者より)
昨年度に引き続き、今年度は特別賞を頂くことができて大変うれしく思っております。このような栄誉ある賞を受賞できましたのは、日頃から適切な助言をしてくださる先生方のおかげであると改めて感謝をしているところであります。また自身の研究成果を発表できる場を提供してくださった数理システムの関係者の方々にも深くお礼申し上げます。
今回は私たちのより身近にあるweb上の評価データをS-PLUSで解析し、データ解析の興味深さやS-PLUSの便利さを多くの方々に知って頂きたいという意図で執筆いたしました。また数値データだけではなく、テキストデータとの解析をあわせて行うことでより多くの知見が得られる可能性を示したつもりです。
これからもデータ解析の技術を活用した研究成果を発表し、それが社会貢献へと繋がるように精進していきたいと考えております。この度は誠にありがとうございました。

佳作(賞金1万円) 10件

板倉 豊 様(東京理科大学 工学部 経営工学科)
「口蹄疫の流行の数理モデルに関する研究」

茨田 佳明 様(法政大学大学院 工学研究科)
「金融危機下での日本の株式市場におけるジャンプの存在に関する検定」

上醉尾 光 様(東京理科大学 工学部 経営工学科)
「有機野菜に対する消費者の購買行動と選好意識調査 」

出江 聡子 様(東京理科大学 工学研究科)
「国産生鮮野菜の許容価格に影響を与える消費者意識の分析」

杉原 良和 様(東京理科大学 工学研究科)
「市場競争を考慮した2項モデルによる投資評価 〜ROA(Real Option Approach)による分析〜」

中山 淳二 様(東京理科大学 工学研究科)
「理論株価から見た株式価値評価」

村上 大輔 様(筑波大学 システム情報工学研究科)
「Krigingの将来予測への適用」

嶋田 章 様(筑波大学 システム情報工学研究科)
「我が国の三大都市圏における地価分布の推計」

審査に当たって

2010年度の審査は、株式会社 数理システムにて行なわれました。(審査委員長 数理システム 代表取締役社長 山下 浩)

2010年度の「S-PLUS学生研究奨励賞」についても、学生研究らしい多数の優秀な応募を頂くことができました。投稿いただきました論文は、いずれも甲乙付けがたいものでしたが、審査に当たりましては「読み手に分かりやすく納得を得やすい表現と論理展開」「単にソフトウエアの一般的な出力を利用するのみならず、その利用方法に創意工夫を加えて独自の視点を加える」という点にも比較的大きなポイントを与えて選考致しました。

2011年度も、是非奮ってご応募ください!

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