S-PLUS for Windows 初歩の初歩 Chapter12

12.変数の編集


今回のデータは米国のデータなので、単位が日本のものと違います。例えば、排気量が81立方インチと言われてもどうもピンときませんし、燃費が1ガロンあたり何マイルという基準ではいまいちイメージが湧きません。ということで、データを日本の単位系に変換したいと思います。S-PLUSには[データ]メニューに[新しい列を変換式で作成]というものがあるので、これを利用します。

(図12-1 [データ]メニュー一覧 [新しい列を変換式で作成]は下から八番目)

[列形式の変換]を選択すると、Transformというダイアログが開きます。

(図12-2 Transformダイアログ)

ここで変換後の新しい変数名と、変換元の変数と変換式を指定します。今回はポンドで表示されている変数Weightを、キログラム表示に変換してみましょう。

まずDataセクションのNew Data Nameに、新しく作成する変数名を入れます。何でもいいのですが、ここはWeight.kgとでもしておきましょう。

今回は、ポンドをキログラムに変換する式を記述します。1ポンドを約0.45kgとすると、Weightに0.45をかけてやる式を書けばいいことになります。まず、Add to Expressionセクションで、VariableリストからWeightを選び[Add]ボタンをクリックします。するとExpressionにWeightが表示されるので、その後に*0.45と記述します。*(アステリスク)は×(かける)記号の意味になります。

(図12-3 新しい変数名Weight.kgと変換式が入った状態)

これでOKボタンをクリックすると、データウィンドウの六列目に新たにWeight.kgという変数が出現します。

(図12-4 Weight.kgが追加された)

S-PLUSの[データ]メニューには、この他にも図12-1にあるようにデータ列の挿入・削除をはじめ、データ編集のいろいろな機能があります。

戻る 次へ

ご意見、ご感想はNTTデータ数理システムS-PLUSグループ <splus-info@ml.msi.co.jp>