S-PLUS for Windows 初歩の初歩

3.S-PLUSの起動


S-PLUSを起動すると、[Select Data]というダイアログが登場します。

(図3-1 Select Data ダイアログ)

このダイアログは「データウインドウを開きますが、データはどれにしますか」と聞いているものです。ダイアログの左側のSourceセクションに[Existing Data][New Data][Import Data]という3種類があります。文字どおり既存のデータ、新規データ、データのインポートという事になります。[Existing Data][New Data]の各項目は、右側にそれぞれファイル名のセクションがあり、選択するファイル名や作成するファイル名を決定できます。右下のチェックボックスでこの画面は出さないように設定することもできますが、慣れるまでは出しておいた方がいいでしょう。

初めてS-PLUSを立ちあげると、当然データはないので[Existing Data]を選択しても右側の[Existing Data Name]リストボックスでデータは選択できません。この状態でOKボタンをクリックすると、[Select Data]ダイアログが消え、オブジェクト・ブラウザとコマンドの2つのウインドウが見えるようになります。

(図3-2 最初にS-PLUSを立ち上げた状態)

図3-1の画面で[New Data]を選択すると、右側の[New Data Name]でデータ名(厳密にはデータオブジェクト名)を付ける事ができ、[OK]ボタンをクリックするとデータ作成のためのデータウインドウがオープンされます。

(図3-3 新規作成のデータウインドウ)

このデータウインドウは、図3-2で左側に見えているオブジェクトブラウザからオープンする事もできます。

表計算ソフトや他の統計ソフトでは、図3-3のデータウインドウ画面のようなワークシートが中心になっています。しかし、S-PLUSの場合はちょっと違います。データをデータウインドウで扱うことにはなりますが、表計算ソフトのように何でもデータウインドウでやるわけではありません。データの入力・編集はデータウインドウから行いますが、データの保存はデータウインドウからは行いません。データの保存は、最終の14章で説明します。

S-PLUSを使うには、図3-2の左側に見えているオブジェクト・ブラウザとオブジェクト・ブラウザで扱うデータオブジェクトについて知っている必要があります。次の4章で、オブジェクト・ブラウザとデータオブジェクトの説明をします。S-PLUSを初めて使う場合は、必ず目を通すようにしてください。データウインドウの説明は、6章で行います。

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