3.6. 求解オプション

求解オプションは,求解時の動作をより細かく制御するためのものです. 求解オプションを利用することにより,アルゴリズムの選択や,終了条件の調整などを行う事ができます. 標準出力や解ファイルの制御については 問題クラス Problem をご確認ください. 求解オプションを設定する方法には問題クラスに対して options 属性を用います. 選択型求解オプションについては求解オプション定数 Options を使用できます.

次の例ではアルゴリズムとして単体法 simplex を指定しています.

p = Problem()
p.options.method = 'simplex'
p.options.method = Options.Method.SIMPLEX

次の例では,残差停止条件を \(10^{-12}\) に設定しています.

p.options.kktEps = 1e-12

次の例では,計算時間の上限を 60 秒に設定しています.

p.options.maxTime = 60

次の例では,分枝限定法にヒューリスティックサーチ rins を導入しています.:

p.options.branchRins = 1
p.options.branchRins = Options.Branch.Rins.ON

求解オプション定数の詳細については help(Options) を使用するか Options をご確認ください.

設定した値を削除してデフォルト値に戻すには del 文を用います.:

del p.options.maxTime

次の例では,すべての求解オプションを削除してデフォルト値に戻しています.:

del p.options

デフォルト値は 5. 求解オプション設定 をご確認ください.

求解オプションの一覧は以下で確認できます.:

print(dir(p.options))

求解オプションの現在値一覧は以下で確認できます.:

print(p.options)

求解オプションの詳細については help(p.options) を使用するか ProblemOptions をご確認ください.