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■【トピック】TMS 更新ツール リリースのお知らせ
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平素より Text Mining Studio (TMS) をご愛用いただき、誠にありがとう
ございます。TMS 新バージョン5.0 をお届けしてから 約 3ヶ月 が
経過いたしましたが、皆様最新の TMS をご利用頂いておりますでしょうか。
バージョン5.0 リリース後も、皆様より頂きました貴重なご要望点や
ご指摘を反映いたしまして、機能追加や不具合修正のためのパッチ
リリースを継続させて頂いております。
お手元のTMSが最新バージョンでない場合※は、更新ツール の利用により
最新版にアップデートして頂くことをお勧めしております。下記、当社
サポートページの解説をお読みの上、更新ツール をダウンロード・
適用して頂きたく存じます。
http://www.msi.co.jp/tmstudio/support/updatetool.html
( ユーザ名 : tms , パスワード : msi )
※お手元のTMSバージョンの確認方法:
TMS の画面から、メニューの
ヘルプ(H) → バージョン情報
によりバージョン番号を確認することができます。
現在の最新バージョンは、 "5.0.2" でございます。
(TMS開発リーダー 岩本 圭介)
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■【技術コラム】対応分析にチャレンジ
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みなさま、こんにちは。TMSチームの 滝田 です。
対応分析は1960年代にフランスのベンゼクリ氏によって提案されました。
TMS の解析メニューにある「対応バブル分析」がこれに相当します。
今回は「対応バブル分析」について、ご紹介致します。ここに、製品を
使った感想のアンケートがあるとします。さぁ、このアンケートを
TMS で分析してみましょう。
まずは「グルーピング分析」で、意見を集約してみます。「使い勝手が
良い」「機能が豊富である」といった分析の観点となる項目をたてます。
もし、製品 E について
「使い勝手が良い」 (使い勝手) 1件
「機能が豊富だ」 (機能) 1件
「値段が手頃だ」 (値段) なし
「アフタサービス最高」(サービス) 1件
といった場合、
製品 使い勝手 機能 値段 サービス
E 1 0 1 1
という集計結果が得られます。全製品 A~H の集計として
製品 使い勝手 機能 値段 サービス
A 2 0 0 0
B 1 1 0 0
C 1 2 0 1
D 0 1 1 0
E 1 0 1 1
F 1 0 2 1
G 0 0 2 0
H 1 0 1 2
が得られたとします。
この集計結果をクロス集計グラフに視覚化して分析を終了・・・という
のは勿体無いですね。この集計結果をじっと眺めていると、何か
感じてきます。左上と右下の部分は2や1が多く「重い/密な」ところ、
対象的に右上や左下は0が多くて「軽い/疎な」ところがぼんやり見えて
きます。
製品や観点の項目間には何かしら 偏り(関連性)がありそうですね。
このような場合は「対応バブル分析」を行ってみると面白い知見が
得られるかもしれません。
集計結果は重みが1の均等な軸で表現されていますが、項目間の偏り
(相関)を反映する軸で表現するのが対応分析です。この場合、軸の数は
一つ減り、軸の重みも均等ではありません。
対応分析は、この偏りを上手く表現するような軸を新たに用意し、その軸に
対する項目の位置を得る分析です。グラフとして可視化する際には、
TMS では、第1軸と第2軸を使用した散布図となっています。
分析結果のグラフをよく眺めてみましょう。項目間の距離には、
距離が小さいほど関係が強く、大きいほど弱い関係にある
と言えるので、製品どうしの距離を観察すると、
EとH、BとCが近いので、 類似製品であり、競合する可能性が高い
A、D、G は遠い位置にあるので、個性的な製品
といった知見が得られそうです。
では、グラフの軸は何を意味しているのでしょうか? これは分析者が
読み解く必要があります。対応分析の結果のタブ「対応バブルチャート」の
表にプロット情報があります。次は表の抜粋です。
単語 第1軸 第2軸
使い勝手 -0.383 0.648
値段 0.852 -0.374
サービス 0.19 0.311
機能 -1.057 -0.869
第1軸で絶対値の大きいものは、機能(-1.057) と値段(0.852) なので、
X軸は機能と値段を表現する軸であり、負方向には機能に関する領域が、
正方向は値段に関する領域が広がっていると考えます。
第2軸も同様に考えると、Y軸は機能と使い勝手を表現する軸であり、
負方向には機能に関する領域が、正方向は使い勝手に関する領域が
広がっていると考えます。
さて、TMS バージョン5 では、対応バブル分析の結果に軸の寄与率の
タブが追加されました。「寄与率」は以下のようになっています。
成分 寄与率 累積寄与率
第1軸 0.486 0.486
第2軸 0.335 0.821
第3軸 0.179 1.0
寄与率は、前述の「軸の重み」を表しています。また、グラフは
第2軸までを使用していますから、その累積寄与率は 0.821 と、8割以上が
再現されていることがわかります。
このようにクロス集計では分析の観点との関係しか表現されませんが、
対応分析では製品間での近さが表現されるため、違った知見を得るのに
役立つのではないでしょうか。
また、グルーピング分析 × 対応バブル分析 と、分析を組み合わて使う
ことも併せて、皆様のご活用のヒントになれば幸いです。
(TMS開発担当 滝田 順子)
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