BayoLinkS (ベイヨリンクエス) は大量のデータから依存関係を抽出し、わかりやすいインターフェースでベイジアンネットワークを構築するためのソフトウェアです。構築したベイジアンネットは確率推論機能により予測や診断に利用できます。
前処理機能やデータ可視化機能など分析に必要な機能を搭載し、ベイジアンネットワークでの分析を強力にサポートします。


ベイジアンネットワークとは


BayoLinkS は国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)で開発され、 株式会社NTTデータ数理システムがソースライセンスを取得したソフトウェアです。

bayolink

お知らせ

2024年03月14日 九州大学の岡本剛様(BayoLinkSユーザー様)によるご著書「焚き火の脳科学 ヒトはなぜ焚き火にハマるのか」が出版されました。
2024年01月30日 ベイジアンネットワークに関して、NTTデータ経営研究所の山口様、産業技術総合研究所の本村様との対談記事が公開されました。
データを課題解決に活かす ~「因果」に着目してデータ分析を学ぶ~
2024年01月30日 2024年3月リリース予定の Alkano, BayoLinkS の新機能を先取りでご紹介します。
過去の記事はこちら

主な特徴

現象のつながりを直感的に表現するベイジアンネットワーク

BayoLinkSで構築可能なベイジアンネットワークは、変数間の因果関係をグラフ構造で可視化します。変数間の依存関係を矢印の向きで表現。確率推論によって、原因から結果だけでなく、結果から原因を予測することもできる非常に柔軟なモデルです。

データ加工から予測まで、ノーコードで実現

  • ノーコード・直感的な分析をWebブラウザ上で実現
    データ取り込みから前処理、可視化、モデリング、予測まで一連の分析プロセスをノーコードかつ直感的なGUI操作で行えます。
  • 分析の流れが俯瞰できる。結果を多角的に確認できる
    アイコンを活用した直感的なビジュアル表現で処理全体を俯瞰できるため、見通しの良い分析が可能です。
    また、ベイジアンネットワークによる確率推論結果など、分析の随所に現れる各種データを様々な角度から可視化するための機能も揃っています。

テキストデータも扱える

~日本語の解析もおまかせ~
BayoLinkSはカテゴリデータや数値データだけでなく、アンケートやコールセンターの応対記録、ヒヤリハットの報告書など自由記述のテキストデータに対して形態素解析やテキスト分割などの処理をすることができます。その結果をベイジアンネットワークへと組み合わせることで、ことばのつながりや、現象との関係性を表現するモデルを構築できます。

APIによる簡単な業務システム連携・組み込み

~Web API連携・分析フローの履歴管理~
BayoLinkSの分析フローはGUIの画面を介さずにWeb API (RESTful API)で利用できるため、お客様の業務システムから簡単に呼び出して組み込むことができます。 BayoLinkSは、分析環境であるとともにデプロイ環境としても使えるので、運用時に新たな環境を用意しなくても業務にすぐに組み込めます。また、過去の分析フローの履歴管理ができるため、運用中に分析ロジックの問題があった場合にも過去の状態に立ち返り、原因の調査が可能です。

経験豊富なデータサイエンティストによる伴走型サポート

~お客様の課題に合わせた分析コンサルティング・データサイエンティスト人材育成プログラム~
NTTデータ数理システムは長年にわたって純国産のデータサイエンス製品を提供し、製造、マーケティング、医薬、教育、エネルギー、流通、広告、金融など幅広い業種のお客様のデータ活用をご支援してきました。お客様の分析の課題を理解し解決策を提案する分析コンサルティング、各種セミナーやデータサイエンティスト人材育成プログラムのご提供等、データサイエンティストによるさまざまな伴走型サポートメニューをご用意しているので、お客様組織全体のデータ活用力の底上げに貢献できます。

機能概要

ベイジアンネットワークモデルの構築を簡単なマウス操作と分かりやすいビジュアルで実現する中心機能に、 分析を強力に後押しする様々な機能を追加したBayoLinkS。さらに高度な分析、作業の効率化が期待できます。

様々な事例データから条件付き確率を生成し、変数間の依存関係を自動的に抽出します。モデルの自動構築にはスコアベースのアルゴリズム(Greedy Search等)を採用しています。スコアはAIC、MDL、ML等から選択可能です。

ウィザードによる簡単操作でモデルを自動構築

ノードの自動配置でモデルの特徴を把握

任意のノードに観測情報(エビデンス)を入力し、その他のノードの事後確率を計算します。観測情報はハードエビデンスの他、ソフトエビデンスが指定可能です。確率推論アルゴリズムはLoopy BP (Loopy belief propagation)とMSSM(Modified systematic sampling method)を実装しています。

対話的な操作で観測情報の入力と事後確率の確認が可能

異常値除去や欠損値補填などの「データクリーニング」、数値データを賢くカテゴリ化する「離散化」など、 分析に必須のデータ操作をマウスのクリックだけで実現します。ベイジアンネットワークによる確率推論結果など、 分析の随所に現れる各種データを様々な角度から可視化するための機能もそろっています。

「ワークフロー」と呼ばれる直感的なビジュアル表現で処理全体を俯瞰できるため、見通しの良い分析を実現。
複数のモデルを同時に構築・検証することもでき、 大量のデータも一括推論可能です。

標準のアイコンにない機能などはPythonスクリプトアイコン上でPythonコードを書いて実行できます。
Pythonスクリプトアイコンの編集画面ではIPythonが利用でき、 結果を確認しながらスクリプトを作成できます。
Rのスクリプト実行も可能です。

当社汎用分析プラットフォームAlkanoの機械学習アルゴリズムやテキスト分析機能と組み合わせることで、思い通りの分析が実現できます。

分析例:

  • テキストマイニングとの連係で、アンケート・口コミ・日報・特許分析など
  • データマイニングとの連係で、IoT・顧客データ分析など

BayoLinkSパンフレット

FAQ

ABayoLinkSはプログラミングの知識がなくてもスピーディーに可視化や 高度な分析ができるため、データ分析のための本質的な課題により集中できます。 データサイエンスの知識は データサイエンス教育プログラム でも習得でき、データサイエンティストによる分析コンサルティングも承ります。
A導入前には1ヵ月の無料トライアル、無料コンサルティング、その他有償のコンサルティングや データサイエンス教育プログラム があります。チュートリアルやスキルアップのための動画も随時充実させて参ります。
ABayoLinkSはクラウドサービスではありません。分析を実行するためのサーバをお客様にご用意いただくオンプレミス型の製品です。お客様にご用意いただいたクラウドのインスタンスでご利用いただくこともできます。
A製品ご評価のためのトライアル版をご用意しております。
Aベイジアンネットワーク関連の参考書籍の一覧はこちらのページです。

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