Oracle Database

Oracle Databaseは、Oracle社が提供しているDBMSです。

2.3.3.1. ODBCドライバーのインストーラを取得

Oracle用のODBCドライバーは、Oracleの公式ホームページから取得できます。64ビットWindows用のインストーラの最新バージョンをダウンロードしてください。

以降では、64ビットWindows用のインストールを説明します。

  • Basicパッケージ
    • OCIアプリケーションの実行に必要なすべてのファイル
    • instantclient-basic-windows.x64-21.9.0.0.0dbru.zip
  • ODBCパッケージ
    • ODBCアプリケーションを有効にするための追加ライブラリ
    • instantclient-odbc-windows.x64-21.9.0.0.0dbru.zip

2.3.3.2. ODBCドライバーをインストール

  1. ODBCドライバーをインストールするフォルダを用意します(この例では「c:\oracle\odbc」)

  2. Basicパッケージ(instantclient-basic-windows.x64-21.9.0.0.0dbru.zip)の内容を(1)のフォルダに解凍します

  3. ODBCパッケージ(instantclient-odbc-windows.x64-21.9.0.0.0dbru.zip)の内容を(1)のフォルダに解凍します

    ODBCドライバーをインストールするフォルダには、次のようなファイルが配置されます。

  4. Oracle Net Services構成ファイルを作成します

    • ODBCドライバーのインストール先フォルダ(この例では「c:\oracle\odbc」)に、テキストファイル「tnsnames.ora」を作成します
    • 「tnsnames.ora」をメモ帳などで開き、次の図のように、Oracleサーバの接続情報を記述します
    • 記述内容の詳細はOracleのページローカル・ネーミング・パラメータ(tnsnames.ora)(2023/09/01現在)を参照してください[外部のWebサイトに移動します]

  1. 「システムのプロパティ」画面を開きます

  1. 「環境変数」ボタンを押して、「環境変数」画面を開きます

  2. 「システム環境変数」に次の変数を登録・変更します

    • NLS_LANG
    • 日本語サポートの指定です
    • Windowsでは、通常、値に「Japanese_Japan.JA16SJIS」を指定します
    • 詳細はOracleのページ「NLS_LANGの設定」(2023/09/01現在)を参照してください[外部のWebサイトに移動します]

    • TNS_ADMIN

    • Oracle Net Services構成ファイル(tnsnames.ora)が置かれているフォルダを指定します(この例では「c:\oracle\odbc」)

    次の図のようにシステム環境変数を指定します。

  1. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動します

  2. コマンドプロンプトのカレントディレクトリを(1)のフォルダにします(この例では「cd c:\oracle\odbc」)

  3. 次の図のように、コマンドプロンプトで「odbc_install.exe JA」を実行します

2.3.3.3. ODBCデータソースを作成

  1. 「ODBC データソース アドミニストレーター (64ビット)」を起動します

    「ODBC データソース アドミニストレーター (64ビット)」は、ショートカットキー[Windows]キー+[R]キーで開かれる次の画面「ファイル名を指定して実行」内に「ODBCAD32.EXE」を入力して、「OK」ボタンを押すと表示されます

  1. 次の「ODBC データソース アドミニストレーター (64ビット)」画面で、「ドライバー」タブを選択し、OracleのODBCドライバー「Oracle in odbc」が登録されていることを確認します

  1. 次の「ODBC データソース アドミニストレーター (64ビット)」画面で、「システム DSN」タブを選択し、「追加」ボタンを押します。

  1. 次の「データソースの新規作成」画面で、「Oracle in odbc」を選択し、「完了」ボタンを押します。

  1. 次の「Oracle ODBCドライバ構成」画面で、次の内容を入力し、「接続テスト」ボタンを押します。

    • 「データソース名」には、作成するデータソース名(この例では「oracle_odbc_driver_test」)
    • 「TNSサービス名」には、Oracle Net Services構成ファイル(tnsnames.ora)で記述したネット・サービス名(この例では「xep_e14」)
    • 「ユーザーID」には、Oracleサーバのアカウント名(この例では「user0」)

  1. 次の「Oracle ODBCドライバ構成」画面で、「パスワード」にOracleサーバのアカウントのパスワードを入力し、「OK」ボタンを押します

  1. 入力内容に基づいてOracleサーバに接続できるか確認します。接続できた場合は、次の「接続をテスト中」ダイアログが開き、「正常に接続できました。」と表示されます。接続できない場合は、入力内容、または、Oracleサーバの設定を見直してください。

  1. 次の「ODBC データソース アドミニストレーター (64ビット)」画面で、「システムデータソース」にOracleのODBCデータソースが追加されていることを確認します。

  1. MSIPサービスを再起動してください。MSIPサービスを再起動の方法については、「MSIPドキュメント」の「4.9. MSIPサービスの操作方法」を参照ください。

Oracle DatabaseのODBCドライバーを利用する手順は以上です。