A.1.1 Nuorium Optimizerのエラー/警告メッセージ
エラーに関する解説の最後に[解出力なし]とあるエラーの場合には,解ファイルへの変数値や関数値に関する出力は行われません.[解出力あり]とあるエラーの場合には最適性の保証がない解を一応は出力します.
エラー番号 | エラーメッセージ |
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説明 | |
1 | |
前処理部で所要メモリが,使用可能な量をオーバーしました.[解出力なし] | |
2 | |
線形制約や変数の上下限制約のために問題がinfeasibleとなっていることが前処理部で検出されました.[解出力なし] | |
3 | |
モデル(問題)に目的関数および制約式がありません.[解出力なし] | |
5 | |
連続変数もしくは整数変数の上下限制約のために問題がinfeasibleとなっていることが前処理部で検出されました.(整数変数が整数性に違反する様な上下限を課されている場合等に発生します.)[解出力なし] | |
6 | |
線形制約と変数の上下限から問題の最適解は有界とはならないことが前処理部で判定されました.[解出力なし] | |
7 | |
内部エラーが発生しました. (nuopt-support@ml.msi.co.jpにご連絡ください).[解出力なし] |
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8 | |
計算部において所要メモリが使用可能な量をオーバーしました.[解出力なし] | |
9 | |
直線探索アルゴリズムにおいてstep reductionの失敗が起き,最適化実行が止まってしまいました(凸でない問題に直線探索アルゴリズムを適用した場合や,問題がinfeasibleである場合に起きます).[解出力あり] | |
10 | |
内点法の反復回数が上限を越えました(上限は特に指定しない場合には150回です.求解オプションファイルからはcriteria:maxitn = 300として設定することができます).[解出力あり] 内点法の収束状況が悪化しており,反復回数が上限を越えた場合に本エラーメッセージが出力されます. このような現象は,問題のスケールの悪さなど,数値的な問題に起因することが多いことが経験上知られています. この問題に対して万能な解決策を挙げることは難しいのですが,以下の方策により回避できることがあります. 初期点を変更する 自動スケーリング機能を off にする options.scaling = "off"; 反復回数上限を上げる(例えば,デフォルトで 150 であれば 300 にする) options.maxitn = 300; |
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11 | |
問題が実行不可能であると判定されました.[解出力あり] | |
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問題の最適解が有界でないことが判定されました.[解出力あり] | |
14 | |
整数変数を含む問題に単体法以外を適用したため,整数変数が整数となっていない解が出力されています.[解出力あり] | |
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非線形計画問題に単体法が適用されようとしています.[解出力なし] | |
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混合整数計画問題に整数解が存在しないことがわかりました.[解出力あり] | |
17 | |
分枝限定法において生成する部分問題数が上限を越えました.最適解である保証はありませんが,整数解は得られています.(branch:maxnodを設定した場合).[解出力あり] | |
19 | |
17番と同じですが,整数解が得られていません.[解出力あり] | |
20 | |
分枝限定法で数値的理由によりいくつかの部分問題が解かれずに残りました.実行可能解の出力はありません.スケーリングオプションを変更してもう一度お試しください.[解出力あり] | |
21 | |
整数計画法を解いている場合のNuorium Optimizerの起動時間が上限を越えました.最適である保証はありませんが,整数解は得られています(crit:maxtimを設定した場合).[解出力あり] | |
22 | |
21番と同じですが,整数解が得られていません.[解出力あり] | |
23 | |
分枝限定法において目的関数値が設定値に達しました.[解出力あり] | |
25 | |
(警告)解ファイル(.solファイル等)のオープンに失敗したので解ファイルが出力されていません(計算は行われます).[解出力なし] | |
27 | |
単体法の反復回数の上限をオーバーしました.[解出力あり] | |
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非線形計画問題に線形計画法専用の内点法が適用されようとしています.[解出力なし] | |
29 | |
内点法が発散しました.ペナルティパラメータが増大しており,以下の可能性が考えられます. 実行不可能 実行不可能に近い状態 実行可能領域になかなか近づけない 制約想定が満たされていない [解出力あり] |
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30 | |
ユーザの指示により計算の中断を行いました.[解出力あり] | |
31 | |
分枝限定法の演算中ユーザの指示により計算の中断を行いました.最適解である保証はありませんが,整数解は得られています.[解出力あり] | |
32 | |
31番と同じですが,整数解が得られていません.[解出力あり] | |
33 | |
変数の上下限を有意に違反している解が出力されています.違反している個所は,解ファイル(*.sol)で"INFS"と表示されています.スケールの悪い(制約式や変数の値のオーダーの差が激しい)問題と思われます.内点法で解いている場合には停止条件を小さくして実行する必要があります.7.2 をご参考ください.[解出力あり] | |
34 | |
変数および制約式の上下限を有意に違反している解が出力されています.違反している個所は,解ファイル(*.sol)で"INFS"と表示されています.スケールの悪い(制約式や変数の値のオーダーの差が激しい)問題と思われます.内点法で解いている場合には停止条件を小さくして実行する必要があります.7.2 をご参考ください.[解出力あり] | |
35,36 | |
制約式の上下限を有意に違反している解が出力されています.違反している個所は,解ファイル(*.sol)で"INFS"と表示されています.スケールの悪い(制約式や変数の値のオーダーの差が激しい)問題と思われます.内点法で解いている場合には停止条件を小さくして実行する必要があります.7.2 をご参考ください.[解出力あり] | |
37 | |
options.maxintsolで指定した数だけの整数解が発見されたので分枝限定法を停止しました.[解出力あり] | |
38 | |
リスタート時に起動される双対単体法のプロセスで実行不可能性が検出されました.[解出力あり] | |
39 | |
options.maxtimで設定した時間に対して,内点法の反復がタイムアウトしました.[解出力あり] | |
40 | |
SQP(lsqp,tsqp)の反復が上限を超えました.他のアルゴリズムをお試しください.[解出力あり] | |
41 | |
SQP(lsqp,tsqp)の実行中に内部的なエラーが発生しました.他のアルゴリズムをお試しください.[解出力なし] | |
42 | |
43 | |
分枝限定法の実行中に,options.maxmemで設定したメモリオーバーが起こり,実行を停止しましたが,実行可能解は得られています.[解出力あり] | |
44 | |
分枝限定法の実行中に,options.maxmemで設定したメモリオーバーが起こり,実行を停止しました.実行可能解は得られていません[解出なし] | |
45 | |
上下界の差がoptions.gaptolまたはoptions.relgaptolで与えられたよりも小さくなりましたので,分枝限定法を停止します.[解出力あり] | |
47 | |
0-1整数変数以外の整数変数が表れています.wcspは一般の整数変数を扱うことができません.[解出力なし] | |
48 | |
二つ以上のselectionにまたがって現れている0-1整数変数が表れました.[解出力なし] | |
49 | |
0-1整数変数が0,1以外の値に固定されました.[解出力なし] | |
50 | |
変数名1と変数名2の両方は(単一のselection に現れているので)両方1になることができません.[解出力なし]
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51 | |
wcspはSIMPLEによって定義された問題に対してのみ有効です.[解出力なし] | |
52 | |
対応する変数がすべて0に固定されているようなselection() 文が「数字」番目に現れました.[解出力なし]
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53 | |
重みとしては-1もしくは非負の数を与えねばなりません.[解出力なし] | |
54 | |
重みとしては-1もしくは非負の数を与えねばなりません.[解出力なし] | |
57 | |
Activityの定義があるにも関わらず,rcpsp以外のメソッドを適用しようとしました.[解出力なし] | |
58 | |
ResourceRequireの定義があるにも関わらず,rcpsp以外のメソッドを適用しようとしました.[解出力なし] | |
59 | |
ResourceCapacityの定義があるにも関わらず,rcpsp以外のメソッドを適用しようとしました.[解出力なし] | |
60 | |
目的関数がtardiness/completionTimeに設定されているのにも関わらず,rcpsp以外のメソッドを適用しようとしました.[解出力なし] | |
63 | |
rcpspはVariable は用いる事が出来ません.[解出力なし]
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64 | |
rcpspはIntegerVariable は用いる事が出来ません.[解出力なし]
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67 | |
DiscreteVariable の定義された範囲では満たすことのできない上下限があたえられました.[解出力なし]
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70 | |
rcpspにおいて初期解として不正な順番が与えられました.直前先行制約に関係するActivity の順番は連続していなければなりません.[解出力なし]
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71 | |
rcpspにおいて初期解として不正な順番が与えられました.先行関係があるActivity はその順番が守られなければなりません.[解出力なし]
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72 | |
前処理において実行可能解が無いと判定しました. | |
73 | |
連続変数を含む問題をwcspで解こうとしました.wcspは連続変数を扱うことができません.[解出力なし] | |
81 | |
DiscreteVariable を含む問題にwcsp以外の方法は適用できません.[解出力なし]
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82 | |
関数の二次近似に失敗しつづけて信頼領域が小さくなりすぎましたので実行を停止します.[解出力あり] | |
83 | |
分枝限定法で数値的理由によりいくつかの部分問題が解かれずに残りました.実行可能解が出力されます.[解出力あり] | |
84 | |
数値的理由により実行可能解の最適性を証明できずに並列分枝限定法が終了されました.スケーリングオプションを変更してもう一度お試しください.[解出力あり] | |
85 | |
数値的理由により実行可能解を発見できずに並列分枝限定法が終了されました.スケーリングオプションを変更してもう一度お試しください.[解出力なし] | |
100 | |
UNIX/Linux版のライセンスファイルを開くことができません. | |
101 | |
UNIX/Linux版のライセンスファイルの内容に問題があります. | |
102 | |
UNIX/Linux版のライセンスファイルがご利用のマシンと整合していません. | |
103 | |
試用版の有効期間が終了しています. | |
104 | |
105 | |
110 | |
正定値で無い行列が与えられ,コレスキー分解に失敗しました.[解出力なし] | |
111 | |
メリット関数計算時において,正定値でない行列が与えられ,コレスキー分解に失敗しました.[解出力なし] | |
112 | |
逆行列を求める計算に失敗しました.[解出力なし] | |
113 | |
一般化固有値問題を標準固有値問題に変換する事ができませんでした.[解出力なし] | |
114 | |
三重対角化に失敗しました.[解出力なし] | |
115 | |
最小固有値の導出に失敗しました.[解出力なし] | |
120 | |
主双対ギャップが十分小さくならない内に,エラーが発生し計算を終了致しました.主問題・双対問題の実行可能解は満たされています.[解出力あり] | |
121 | |
主双対ギャップが十分小さくならない内に,エラーが発生し計算を終了致しました.主問題の実行可能解は満たされています.[解出力あり] | |
122 | |
正であるべきステップサイズに負の値が検出されました.解法をtipmに変更してお試しください.[解出力なし] | |
123 | |
半正定値制約が存在しますが,半正定値制約を解釈できるアルゴリズムが選択されていません.[解出力なし] | |
124 | |
半正定値計画法用のアルゴリズムが起動されましたが,半正定値制約が存在しません.[解出力なし] | |
132 | |
wcspのtargetやhard penaltyの概算値,soft penaltyの概算値がINT_MAXを超えてしまったことを表します.また変数の上下限がINT_MAXを超えていた際もこのエラーが出力されます. | |
133 | |
wcspが求解を行ったが制約を満たす解が得られなかったことを表します. | |
134 | |
wcsp求解後のhard penaltyがoverflowしていることを表します.正しく求解が行われている保証はありません. | |
135 | |
wcsp求解後のsoft penaltyがoverflowしていることを表します.正しく求解が行われている保証はありません. | |
141 | |
mtxfreeのための求解オプションの設定に誤りがあります.nuopt.prmをご確認ください. | |
142 | |
mtxfreeはhigher orderでのみ使うことができます. | |
143 | |
反復法で連立一次方程式が解けませんでした.メモリが十分にある場合はmtxfreeを使用せずに求解してください.いくつかの求解オプションを調整することで解けるようになるかもしれません.詳細はnuopt-support@ml.msi.co.jpにお問い合わせください. | |
144 | |
mtxfree では上限も下限も存在しない変数に対応していません.モデルを調整するか,mtxfree を使用せずに求解してください.
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150 | |
非凸二次計画問題に有効制約法が適用されようとしています.目的関数の二次項に対応する対称行列が半正定値ではありません.モデルと入力データを確認してください. 例えば二次の目的関数 x*x + y*y は凸関数で,対応する対称行列が半正定値です.一方でx*x - 2*y*y は半正定値ではありません.非凸二次計画問題を解く場合は信頼領域内点法tipm といった別の解法を指定してください.整数変数を含む非凸二次計画問題を解く場合は問題を線形化して単体法ベースの分枝限定法simplex を指定してください.整数変数のみの場合は解法wcsp/wls も対応可能です.
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151-165 | |
solveLP やsolveQP 実行時に与えた引数に問題があります.詳しくは「Nuorium Optimizer/C++SIMPLE外部接続マニュアル」をご覧ください.
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166 | |
167 | |
168 | |
options.求解オプション名 に誤った値が設定されています. | |
171 | |
整数変数の上限値もしくは下限値の絶対値がINT_MAX(int型の最大値)を超えています. | |
172 | |
[手法名]はSIMPLEでは利用することができません.[解出力なし] | |
177 | |
解法WLSは非線形制約を含めることができません.[解出力なし] | |
182 | |
wlsによる求解時に制約を満たす解が得られなかったことを表します.[解出力なし] | |
190 | |
単体法が計算時間上限を超過しました.[解出力あり] | |
191 | |
実行不可能あるいは非有界となりました.[解出力あり] | |
193 | |
解法hsimplexはQCQPに適用することができません.[解出力なし] |
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