2.25 ジョブショップスケジューリング問題
ジョブショップスケジューリング問題とは,生産計画等の現場で現れる問題です.各々決まった作業を行う機械に仕事(ジョブ)を効率的に割り振る事で,完了時刻,納期遅れ等の最小化を目的としたスケジュールを作成する問題です.本節では,以下のようなジョブショップスケジューリング問題を考えます.
- 機械の数が複数
- 仕事は複数の作業から構成される
- 各仕事における全ての作業が処理されると,全体の処理が完了する
本問題は,作業が処理される順序によって,以下の3つに大別されます.
- オープンショップ問題(2.25.1節)
全ての仕事は作業の順序が決まっていない. - フローショップ問題(2.25.2節)
全ての仕事は作業の順序が決まっていて,その順序は仕事に関わらず全て同じ. - ジョブショップ問題(2.25.3節)
全ての仕事は作業の順序が決まっていて,その順序は仕事により異なる.フローショップ問題の一般形.
以下で,上記1~3の例題を紹介します.必要に応じて「Nuorium Optimizerマニュアル」内にあるrcpspの解説も併せてご覧ください.
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