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2.10 最適化計算結果標準出力内容

 以下は,標準出力に出力される内容の一覧です.

タイトル 解説 備考
STATUS 最適化計算終了時の状態 NORMAL/OPTIMAL/NON_OPTIMAL/ERRORのいずれかを取る
(#IIS_RELATED_VAR) IISに含まれている行に含まれる変数の数 IIS特定成功時のみ
(#INTEGER/DISCRETE) 整数変数の総数  
(#NONLINEAR_CONSTR.) IIS検出失敗の原因の可能性がある非線形制約の数 IIS特定失敗時のみ
BOUND_INFEASIBILITY 変数の上下限制約違反量の最大値 値が小さい場合は出力が省略される
CONSTRAINT_INFEASIBILITY 制約式違反量の最大値 値が小さい場合は出力が省略される
DETECTED_IIS_SIZE 検出されたIISに含まれる行の数 IIS特定成功時のみ
ELAPSED_TIME(sec.) 計算時間 SIMPLEの展開時間を含みません
ERROR_TYPE エラー番号とエラーメッセージ STATUSがNON_OPTIMALやERRORのときに出力される
FACTORIZATION_COUNT 行列の分解回数 内点法のみ
FUNC_EVAL_COUNT 関数の評価回数 内点法のみ
GAP 上界値と下界値の差 分枝限定法のみ
INFEASIBILITY_OF_IIS IIS全体での実行不可能性 IIS特定成功時のみ
ITERATION_COUNT アルゴリズム内の反復回数 内点法/wcsp/rcpsp/wlsのみ
METHOD 適用した最適化手法  
NO_IIS_FOUND_BY IIS検出失敗の原因 IIS特定失敗時のみ
NUMBER_OF_ACTIVITIES アクティビティの総数 rcpspのみ
NUMBER_OF_FUNCTIONS 関数(目的関数を含む)の総数  
NUMBER_OF_GENERAL_CONSTRAINT 一般の考慮制約の総数 rcpspのみ
NUMBER_OF_IMPRECEDENCE 直前先行制約の総数 rcpspのみ
NUMBER_OF_MODES モードの総数 rcpspのみ
NUMBER_OF_PRECEDENCE 先行制約の総数 rcpspのみ
NUMBER_OF_RESOURCES 資源の総数 rcpspのみ
NUMBER_OF_VARIABLES 変数の総数  
PARTIAL_PROBLEM_COUNT 部分問題数 分枝限定法のみ
PENALTY 重みつき制約違反量 wcsp/rcpsp適用時のみ
PROBLEM_NAME 問題名 SIMPLE版:モデル名
MPS版:TITLEの内容
PROBLEM_TYPE MINIMIZATION(最小化)
MAXIMIZATION(最大化)
 
RANDOM_SEED 乱数の種 wcspのみ
RESIDUAL 最適性条件の充足度合 分枝限定法/wcsp/rcpsp/wls以外
SIMPLEX_PIVOT_COUNT 単体法の反復回数 単体法のみ
SOLUTION_FILE 解ファイルのパス名 出力される解ファイルの名前は,環境や設定により異なる
TERMINATE_REASON 計算終了理由 wcsp/rcpsp適用時のみ
THREADS 並列化実行において使用したスレッド数 分枝限定法/制約充足問題ソルバwcspなど並列化実行可能なアルゴリズムにおいて出力される
VALUE_OF_OBJECTIVE 目的関数値 実行不可能(infeasible)の場合,出力される目的関数の値は不定となる

 

 STATUSは「最適化計算終了時の状態」です.

  • OPTIMALは最適解が得られたことを意味します.ただし,「4.1 数理最適化問題一覧」内の NLP(非線形計画問題)・NLSDP(非線形半正定値計画問題)に対しては局所最適解が得られていることを意味します.
  • NON_OPTIMALは何かしらの理由で局所最適解が得られなかったことを意味します.詳細はERROR_TYPEを参照します.
  • NORMALはwcsp,rcpsp,wlsが正常終了したことを意味します.
  • ERRORはwcsp,rcpsp,wlsが異常終了したことを意味します.

 

 

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