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5.2.5 スケーリング

オプション名

モデリング言語/nuopt.prm オプション名
PySIMPLE Problem.options.scaling シンボル
C++SIMPLE options.scaling 文字列値
RSIMPLE options.scaling 文字列値
nuopt.prm scaling:[value] 文字列値

設定値

文字列値 シンボル
デフォルト値 cr Scaling.CR
値範囲 {off, on, minmax, cr} {Scaling.OFF, Scaling.ON, Scaling.MINMAX, Scaling.CR}


意味
off スケーリング処理は行わない
on minmax と等価
minmax min-max スケーリング
cr 係数行列全体について,非零要素の絶対値の対数の2乗和を最小化する

詳細
  • 最適化計算を効率よく安定に動作させるため,目的関数,制約式,変数に定数値を乗じる処置がスケーリングです.
  • 本オプションによってスケーリングの種類を指定することができます.
  • 本オプション値を "off" にすることにより,スケーリングを避けることができます.スケーリングによって問題が変形しすぎて数値エラーを起こしている場合は "off" にすると解決する場合があります.
  • 本オプション値を "on" とすると "minmax" と設定した場合と等価なスケーリングが施されます.
  • 本オプション値を "minmax" とすると "min-max スケーリング" が施されます.係数行列の各行と列について,非零要素の絶対値の最大値と最小値との幾何平均が 1 になるように施されます.
  • 本オプション値を "cr" とすると "Curtis-Reid スケーリング" が施されます.係数行列全体について,非零要素の絶対値の対数の2乗和を最小になるようスケーリングが施されます.
  • スケーリングの技術詳細については[20]の「7.2 Scaling」をご参考ください.

 

 

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