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5.1.1 求解オプションファイルnuopt.prm

 求解オプションファイルはnuopt.prmという名前でなければなりません.

 求解オプションファイルの冒頭の行はbegin,最後の行はendである必要があります.endの後は必ず改行しなければなりません.次の例は,特に何も指定がなされていない,最も簡単な求解オプションファイルです.

begin
end

 beginendの間に各種求解オプションの設定を行うことができます.次の例ではアルゴリズムとして単体法simplexを指定しています.

begin
method:simplex
end

 求解オプションは:ではなく,=で指定する場合もあります.次の例では,停止条件を$10^{-12}$に設定しています.

begin
crit:eps=1.0e-12
end

 求解オプションファイル中には半角スペースを適宜入れる事ができます.次の例は,上記の例と同じ意味です.

begin
crit : eps = 1.0e-12
end

 求解オプションファイルは,複数の求解オプションを指定する事もできます.以下の例では,停止条件を$10^{-4}$に設定し,アルゴリズムに線形計画専用内点法higherを設定しています.

begin
crit:eps = 1.0e-4
method:higher
end

 行頭の半角アスタリスク*は,その行がコメント文であることを意味します.例えば次の例では3行目のmethod:higherが読み込まれません.

begin
crit:eps = 1.0e-4
*method:higher
end

 求解オプションファイルで設定する値には整数や小数のほか,

3.4e-3   4.562384E-2

のような浮動小数点表記が許されています.

 求解オプションファイルが読み込まれた場合,標準出力には求解オプションファイルを読み込んだことを示すメッセージと内容が表示されます.求解オプションファイル中の空白,コメントは無視されます.以下は,求解オプションファイルが読み込まれた場合の出力例です.

 求解オプションファイル

begin
maximize
method:tipm
scaling:on
crit:eps = 1.0e-8
end

 標準出力

<reading solver option file: nuopt.prm>
nuopt.prm:1:     begin
nuopt.prm:2:     maximize
nuopt.prm:3:     method:tipm
nuopt.prm:4:     scaling:on
nuopt.prm:5:     crit:eps = 1.0e-8
nuopt.prm:6:     end

         ...

 

 

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