6.3 MPSファイルに対する求解オプション設定
MPSファイルに対しても,求解オプションを用いて各種設定をすることができます.MPSファイルに対する情報を求解オプションで指定するには,求解オプションファイルnuopt.prmを用いる方法のみが提供されています.MPSファイルに特有の求解オプションとして,以下が提供されています.
- 最小化,最大化の指定
MPSファイルから読み込んだ問題を目的関数の最小化問題/最大化問題のいずれとして解くかを指定します.MPSファイルの初期設定は最小化ですので,最大化問題として解くには,明示的に指定する必要があります.maximize
- 各種ラベル名
これらはMPSファイル中に複数のRHS/BOUNDS/RANGE/目的関数行があるとき,実際の計算で用いるものを指定します.
デフォルトでは最初に現れたものとなります.mpsfile:rhs = 文字列 (RHS ラベル名) mpsfile:bou = 文字列 (BOUNDS ラベル名) mpsfile:ran = 文字列 (RANGE ラベル名) mpsfile:obj = 文字列 (目的関数行ラベル名)
上記に関して該当するラベルを持つものが存在しない場合には,以下のようなエラーが出力されます.(MPS FILE 13) Specified rhs: RHS データラベルnot found (MPS FILE 11) Specified bound: BOUND データラベル not found (MPS FILE 15) Specified range data: RANGE データラベルnot found. (MPS FILE 12) Specified objective: 目的関数行名not found
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